Google アナリティクス 4 ( GA4 )

Google アナリティクス 4 ( GA4 )の設定などの情報をお届けします。

e コマース

GA4 の e コマース

投稿日:2020年12月3日 更新日:

ユニバーサル アナリティクスの拡張 e コマースでは、以下の接点を計測することができました。GA4 では、どうなるのでしょう。

接点(アクション名)計測内容
商品の表示商品のランキングや、カテゴリ毎の一覧、商品検索画面などで商品が表示(インプレッション)されたことを計測します。
商品リンクのクリック (click)商品情報へのリンクがクリックされたことを計測します。
商品情報の表示 (detail)商品の詳細画面などで商品の情報が表示されたことを計測します。
商品のカート追加/削除 (add/remove)ショッピングカートへの商品の追加や削除が行われたことを計測します。
商品の決済プロセス (checkout)カート追加内容の確認や注文内容の確認などの、決済までのプロセスを計測します。
商品の決済オプション(checkout_option)決済に関する追加情報を計測します。
商品の購入 (purchase)商品の購入が完了したことを計測します。
商品の払い戻し (refund)購入を完了した商品が払い戻されたことを計測します。
社内プロモーションのインプレッション社内プロモーション(特集ページのバナーなど)が表示されたことを計測します。
社内プロモーションのクリック (promo_click)社内プロモーション(特集ページのバナーなど)がクリックされたことを計測します。

GA4 の e コマースデータ構造

GA4 で e コマースの計測をするためのデータ構造をユニバーサルアナリティクスの拡張 e コマースと比較すると、下記のようになります。

商品データの構造

UAキーGA4パラメータ必須説明
iditem_id○*商品の一意の ID(SKU)
nameitem_name○*商品名
branditem_brand商品のブランド
categoryitem_category(UA)商品が属するカテゴリ。区切り文字として「/」を使って最大 5 レベルの階層を指定
(A+W)商品のカテゴリの 1 番高いレベルまたは最上位
item_category2商品のカテゴリの 2 番目のレベルまたは 2 番目に高いレベル
item_category3商品のカテゴリの 3 番目のレベルまたは 3 番目に高いレベル
item_category4商品のカテゴリの 4 番目のレベルまたは 4 番目に高いレベル
item_category5商品のカテゴリの 5 番目のレベルまたは 5 番目に高いレベル
variantitem_variant商品のバリエーション(色、サイズなど)
affiliationこのイベントが発生したショップまたはアフィリエーション
discount商品に関連付けられた割引
couponcoupon商品に関連付けられたクーポン
priceprice商品の購入価格
currency収集された価格の現地通貨
quantityquantity指定した商品の数
dimensionXX商品スコープのカスタムディメンション

* 商品ID または 商品名 どちらか必須。

キー/パラメータ名が異なっているほか、以下の違いがあります。

カテゴリ構造UAのカテゴリは、ひとつのキーに「/」区切りでカテゴリ階層を記述しましたが、GA4のカテゴリは階層ごとにパラメータが分かれます。
GA4にしかないもの商品単位のアフィリエーション、割引、現地通貨
UAにしかないもの商品スコープのカスタムディメンション

購入データの構造

UAキーGA4 パラメータ必須説明
idtransaction_idトランザクションの一意の ID
affiliationaffiliationトランザクションが発生したショップやアフィリエーション
revenuevalueイベントに関連する値(つまり収益)
currencyCodecurrency△*収集された価格の現地通貨
taxtax税額
shippingshipping配送料
couponcoupon購入可能な商品に利用できるクーポンコード

* 現時点では、GA4は「currency」パラメータを設定しないと、収益がレポートに反映されないようです。

キー/パラメータ名が異なっている以外は、違いはありません。

GA4 用の e コマース購入情報 dataLayer

ユニバーサルアナリティクスでは、「purchase」アクションのアクションフィールドにトランザクションの情報を記述し、「products」の配下に商品情報を記述していました。
それに対して GA4 では、「purchase」の配下にトランザクションの情報を記述し、「items」の配下に商品情報を記述する形式に変わっています。

なお、GA4 は、ユニバーサルアナリティクスの拡張 e コマースのdataLayerとも互換性があります。互換される情報については下部で記載します。

Google タグマネージャーの設定方法

Google タグマネージャーでユニバーサルアナリティクスの拡張 e コマースを計測するには、「拡張 e コマース機能を有効にする」「データレイヤーを使用する」の二つのチェックボックスにチェックを入れるだけ、ととてもシンプルな設定内容でした。

GA4 用のGTMタグには、まだそのような機能は用意されていないため、必要な情報を取得する変数を作成し、イベントとパラメータを送信するタグを作成する必要があります。

また、ユニバーサルアナリティクスのように、ページビューのヒットとセットで e コマース情報を送信することはできないため、e コマース情報を送信するためのイベントを専用で用意する必要があります

トリガーについては、GA4 用のものがあるわけではないので、dataLayerが出力されるタイミングに合わせて、適したものを指定してください。

e コマースの送信データ

Google タグマネージャーの設定が完了したら、動作の確認です。

ユニバーサルアナリティクスでは商品情報の各項目ごとにパラメータが分かれていましたが、GA4 では1商品のパラメータの中に「~」でつないだ形で送信されています。

GA4 とユニバーサルアナリティクスの両方(デュアルタギング)で利用する方法

GA4 は、ユニバーサルアナリティクスと併用して(デュアルタギングで)ご利用されていることが多いのではないでしょうか。そこで、アプリ + ウェブ プロパティとユニバーサルアナリティクスの両方に e コマース情報を送信する方法を、2パターンご紹介します。

① GA4とユニバーサルアナリティクスのdataLayerを併記する

GA4 は、ユニバーサルアナリティクスの拡張 e コマースのdataLayerとも互換性がありますが、「データ構造」の章でご説明したように構造に違いがあります。
GA4 の機能をフルに活用するためには、GA4 用のdataLayerをサイトに設置することをお勧めします。

GA4 とユニバーサルアナリティクスのdataLayerは、サイト上に併記することができます。

ただし注意点として、

1. GA4 のdataLayer
2. ユニバーサルアナリティクスのdataLayer
3. Google タグマネージャー コンテナスニペット


の順序で記載してください。

ユニバーサルアナリティクスのdataLayerの方が上になっていると、「拡張 e コマース機能を有効にする」「データレイヤーを使用する」のチェックボックスで計測している場合に、商品情報が正しく取得できなくなってしまいます。

Google タグマネージャーの設定は、ユニバーサルアナリティクス用のものは変更する必要ありません。
GA4 用のものは、前述の「Google タグマネージャーの設定方法」に沿って行ってください。

② ユニバーサルアナリティクスのdataLayerだけで、GA4 にもデータを送信する

既存のユニバーサルアナリティクスのdataLayerを使ってデータを送信することも可能です。
ただし、GA4 にしかない項目を送信することは難しいです。また、商品のカテゴリは、第1階層にすべてのカテゴリ情報がセットされます。

ユニバーサルアナリティクスの商品情報を取得する変数は以下のように設定します。

-e コマース

執筆者:

ウェブ最適化ではじめる機械学習 ―A/Bテスト、メタヒューリスティクス、バンディットアルゴリズムからベイズ最適化まで